Tina Brooks
久々にTina Brooksの『True Blue』を聴いている。
John Coltraneの様に音を詰め込むわけでもなく、Albert Aylerのように音を震わせるでもなく、Booker Ervinの様な野太い音でもなく、Sonny Rollinsの様に優れたアドリブを奏でるでもない。それでもTina Brooksのスムーズで癖の無いフレージングは、個性的な音と同じぐらい耳を惹きつけるものがある。そしてそれに好対照なFreddie Hubbardの多弁な音が、このアルバムを飽きさせない理由のような気がする。
ハードバップと呼ばれたジャズの美しい音が、ここに詰まっている。