Bob Mould

オレがSugarを知ったのは、10年以上前に深夜枠で放送されていた「青春もの」というドラマのエンディング曲に使われていた「If I Can't Change Your Mind」を聴いてからだった。この曲の疾走感が好きで、アルバム『Copper Blue』を購入し、その後解散までの短い間は、当時のオレにとっては最も好きなバンドの一つだった。その中心人物のBob MouldがHusker Duというバンドをやっていたことを知り、Husker Du聴く羽目になるのだけれど、これがまた凄くカッコいい。Husker DuとSugarに共通しているのは、Bob Mouldの書く曲のポップさだろう。Husker Duはハードコアのオリジネイター的な存在で、その初期の音は重たいのだけど、中期『New Day Rising』でBob Mouldのポップな曲が顔を覗かせてからは、それ以降、その比重が増えていく。

SugarはポップなHusker Duを引き継いだような音で、なおかつ、音の響きがポジティブなものを感じさせ、聴き易さがアップしている。Sugar解散後、Bob Mouldはそれ以前から行っていたソロ活動を本格化させるのだけど、ソロになっても、特に大きな変化は見られない。但し、日本ではピックアップされるような存在ではなくなり、新譜が発売されても、積極的にCDショップを回っていなければ気付かない事もある。

そしてつい最近、新作『Body of Song』が出ていた。これも何のインフォメーションも無かったので、レコファンの店頭で見つけた時は、ちょっと嬉しかった。何ヶ月か前、The Evens見たさに『Burn to Shine: Washington Dc 01-14-2004』というDVDを買ったのだけど、これにBob Mouldも出ていて、得した気持ちになった事を思い出した。



そして今、『Body of Song』を聴いている。特に新機軸があるわけでもなく、いつものBob Mouldである。それがいい。



そういえばこの人のライブも見たこと無い。今回のアルバム発売に絡んで来日公演をしてくれれば、絶対行きたいのだけど。

購入後、amazon.co.jpでの販売価格を調べていたら、なんと2CDのLimited Editionがあることに気付く。うーん、また悩みが増えた・・・。