八木美知依 & Jim O'Rourke Duo

あえて言うなら、八木さんのデュオでの即興が個人的には好み。箏の持つ独特の音色が、その時に最も映えると思う。多分、独奏よりも映える。なのでO'Rourkeとのデュオというのは、強烈に引かれる組合せ。ただ、当日までO'Rourkeが何を扱うのかわからないという、不安はあったけど、結果、O'Rourkeは主
にピアノ、時々フルアコのギター、それと銅鑼みたいなのとハーモニカ。勿論八木さんは17弦と20弦の箏。クラシックスというハコに似合う、アコースティック。
感情的ではない即興演奏。展開は狙わず、注意深く、音が弾かれて、紡がれる。時々止まる。と、思った。抽象的だったり、音色だけだったりという事でもなく、例えば、2ndにあった八木さんが2音ぐらいでフレーズを繰り返したところは、十分に楽曲的。なんか、色んなものが並列に聴こえた。凄いとか面白いとか、或いはその逆とか、そういう感想とは違う感想が残ったのだけど、それの書き方がわかりません。