2019/3のライブ観賞 11本

3/1
天鼓と内橋和久とナスノミツル吉田達也とテンテンコの飛天というイベントは天鼓のバースデーライブも含まれてて、 個々の個性がハッキリしながら演奏時間を無駄に長くせずタイトにまとめた事で強面なアヴァンの感触を持つ自在なロックと言えるカッコよさが引き立った
なんかこの面子でテンテンコが引けを取らずにカッコいいというのがヤバい

 

3/2
八木美知依石橋英子のデュオの1stは電気仕掛けのループがメインに聴こえて、2ndでは手動のループの印象が強い。要するにミニマルと言える音楽で、八木の箏と石橋のピアノとフルートのそれぞれのミニマルフレーズが重なった事でドローン的とも思った

 

3/3
オレは面倒くさい音楽の聴き方をしてるけどMannish Boysのライブに行くとそういうのと距離を置きたくなるので自重してたけどそういう場で得るものと今日のそれは圧倒的に違っててハッキリした事言うと面倒になる気がするので止めとくけどMannish Boysが一週間ぶっ続けで都内でライブするなら全部行く
観客の質って言うとこれもあれかも知らんけど今日の客の方が音楽の楽しみ方知ってるよ。オレら残念な方だと思う

 

3/7
荒巻バンドの明快な重厚さはラウドなロックを好む層にもわかりやすいはずなんだけどそういう人達がこれを知らないのは残念というよりやっぱ音楽は探さないと気づけないものがあるという事

 

3/9
ドラムのTom RaineyとピアノのLeo Genoveseとアコべ&チェロでリーダーの須川崇志のトリオで演奏された楽曲は踏襲されたジャズの次の様でスキルの高い奏者の演奏の素材として最適で、2ndの十六夜で加わった八木美知依の歌と箏の混ぜ方が和とジャズのミックスを超えた独特にした須川のセンスは特別

 

3/12
NO-MADはツインドラムとツインギターとほぼエレキなヴァイオリンとそれなのに1本のエレベとかそういう音の厚みがコントロールされながらロックの名盤を聴いてるようなギターフレーズがやたらと聴こえてでも終始グルーヴしてて更に今夜は1セットにまとめた事で隙も無くて、なのでフジロック出るなら行く

 

3/15
GardenでのヤマソロでヤマジはGardenを歌わずTelevisionの前座でRoosterzはNeon Boyを歌わなかったけどLoft HeavenでVenusだけじゃなくHeavenも歌った大江慎也

 

3/17
オーネット・コールマンの曲だけ演奏されるというライブが珍しいのだけど、それでまとめてオーネットの曲を聴くと意外に普通なジャズしてる曲があったりEventuallyの独特なテーマは演奏の難易度を考えさせたりするのだけどそれを当日のリハだけで成立させるのがジャズミュージシャンのスキル

 

3/24
ヴァイオリンの勝井祐二とドラムの山本達久とギターのRiki Hidakaのランチライブは音響後を意識させる即興でそういうのを思うのは久しぶりなんだけどそれを思うのは音量と演奏のコントロールが優れているという事で、その中で鳴り続けた音は一見あまり起伏してないけど実際は可変だらけ

 

3/29
七針、山本達久のソロは弓でのキョーレツな美音からガムランに至るような演奏、坂口光央のソロはスタンディングでもいけそうなエグい音のエレクトロニカ。デュオではソロとは違って音というか音楽を選んで演奏してる様に見えた。多分この世代はロック的なものとは別のところで演奏している

 

3/30
今夜のジプシーズは下山淳抜きのトリオ編成で始まって2曲目のMONAが終わって花田裕之が「あの、今日はごめん。こんな感じで許して」とMC。下山がいない状態は当然音の厚みが減るけれどグルーヴは減らない
中盤辺りで加わったイマイアキノブのギターはジプシーズに似合う音というわけではないので4曲のヴォーカルも含めて終始上モノの個性