2018/12のライブ観賞 8本

12/6
Audio ActiveのCutsighのギター独奏はエディ・ヘイゼルとかジョン・フルシアンテの様に弦の鳴りを重視してリリカル含みのミニマルのようにフレーズが繰り返す
DJ挟んでMIFUMAはラップトップ。一見インダストリアルなテクノと思うけど声ネタなんかを含めた構造はハウスの感触
モジュラーシンセのHATAKENは後半に行くほどキッチリテクノするんだけどラップトップとの比較から聴こえるリズムは音に丸みがあるように聴こえてこれは爆音でも気持ちのいい音だと思う
トリはkensei & dj quietstorm & coppeでスーデラに対する3クス・セッション。インプロ形式だけどダブ化されたMassive AttackからTrickyしてレゲを少しまぶした様な音である意味ゴリゴリの90年代のクラブ...
というところで外に出た。あのまま続けて聴いていたかったけど明日も仕事なのでオッサンは諦めた

12/9
マージナル・コンソート@スーデラ完全終了。3時間ぶっ続けでこのユニットは音を鳴らし続ける。探すように色んな音を鳴らし続ける。即興演奏云々って言ったけど音(音楽)としてこれだけ楽しい時間は無い。あちこちから色んな音が3時間聴ける楽しさは体験しないとわからないと思うのでもういいな

12/10
8月のクアトロ以来のFrictionはレックのエレベがギターを模した曲とエレベの重さだけで響かせる曲にキッチリと分かれて聴こえてそれは要するに多層には聴こえないのだけどそれが中村達也との2人でのFrictionになってから色々模索していたものの結果に見える

12/14
Marijuana Deathsquadsはドラム2人とラップトップ&ヴォイスの2人でテクノを発展させつつムンベーなビートが入り込む。とにかくツインビートが打ち込みの様に正確に刻みまくるので縦のビートながらダンスビートのグルーヴ
OOIOOは全体がイメージにあるスカスカした音の作りでのクールさはちょっとした独特。けれど時折のアグレッシヴとかプログレッシヴな展開を含みつつの一定のグルーヴの持続は親しい感じ

12/21
エレベのGiacomo Meregaとテナーの広瀬淳二とヴィオラ池田陽子とギターの遠藤隆太朗のセッション MeregaがNYのジャズの先端で演奏するプレイヤーという事を意識したような室内楽的セッションだったと思う。そのMeregaのエレベはエフェクトを排したスタイルで滑らかに弦が鳴らされるけど甘さは無い
対する様に遠藤もエフェクト無しでシングルノートを連ねて広瀬はアヴァンよりも丹念なフリーしてて、池田のヴィオラは誰よりもアクセントのある音がしていた
Giacomo Meregaは高スキルな演奏者でJoe Morrisからも教わった事があるらしく時折それを思わせるフレーズが出てくる。右手の動き以上に音が出てくるのは所謂スローハンドだし日本では聴いたことが無いようなエレベの鳴らしは相当引きつけられるし、今夜は色んなライブがあったけどクラシックスで正解

12/23
アップミドルスローのどれもジプシーズらしいロックンロールのグルーヴでそれに何かしらの新味は無いのだけどそれを聴きたいって思うのはオレは結局ジプシーズだけ

12/29
今回のラフィンのツアー情報を探してなかったのでワチュロウが結構渋いセットリストなのは想定外で半分位耳に馴染んでない曲だったけど「愛のあるパンク」なので気にならないし、20年後も続けているとチャーミーは断言したのでその頃にはどんなセットリストでも知ってる曲だらけになってるはず

12/30
竹内直の音を聴くのは単純にも出来るけどあの中にあるドルフィーのいくらかとロリンズ的な明快に加えて竹内の個とかはセッションで聴けるものがあるけど今夜のジャズの枠で聴けるものもあわせる事でそれらがちゃんとつながってるを認識するとジャズに少しづつ近づいた気になる