2018/11のライブ観賞 13本

11/1
開演時間を勘違いして残念ながら1stのバンドは丸ごと見れず。その後の割礼は特に気に入ってるというバンドじゃないんだけど2曲目の宍戸のギターがツボでこれは誰かを思い出させているパターンなので誰だっけ?と考えてジョン・フルシアンテだった
灰野敬二ヤマジカズヒデのセット。歌ものがあってMMMなノイジーで終わった。灰野敬二はギターと歌のみでそういう縛りがあったのかも知らんけど喰い足りない。それに灰野もヤマジも終始座って演奏してて、灰野敬二が座ったままというのはどういう事か?は灰野ファンはわかると思うので余計は言わない

11/2
Mosquito Spiralは日本のラウドロックの普遍なところをやっている感じで、なので強烈にくるというより真ん中に突っ込んでくる。このバンドが年内で活動休止というのは惜しい
今年の暑い時期にGastunk再考状態になった時にTATSUのギターをライブで聴きたくなってThe Deadrocksでやっとそれが叶ったのだけどメタルベースながらノイジーのあるギターがカッコよすぎて、日本のロックバンドのギタリストというとこで一番カッコいい
アンコールは当然のGastunkでした

11/5
酒井泰三今堀恒雄ツインギターに太田恵介 のヴァイオリンってのは実質的にトリプルギターなので佐野康夫とロジャー高橋のツインドラムは必然。そういう面倒をエレベの荒井裕次は楽しそうにこなしてるので変態かもしらん。なので音がデカイ必然は言うまでもなく、NO-MADはデッドよりカッコいい

11/11
佐藤幸雄とわたしたちはジョン・レノンに続きがあったらこういう音がやれていたんじゃないかと思う大人のロックだけどAORとは関係が無い

11/14
今夜で合計4回目の汝、我が民に非ズへの足向け。マチーダでしかない圧倒的な個性は大人のパンクなのでこれからもオッサンとしてパンクに付き合っていけるってのがわかってマジで助かった

11/17
普段はアンビエントのライブには行かないけどそれがジム・オルークとなると仕方がない。大体80分位の1セットのみという構成で色んな意味でハードだったけど音楽を聴く事を考える事にもなってそれは面倒な事なんだけど元々オルークを聴くというのはそれ含みなので年始もまた

11/19
荒巻茂生率いるARAMAKI BANDはコルトレーン・カルテットのヤバい未発表音源を聴いてる気分だった

11/22
1stのAntibodies Collectiveはノイズとダンスパフォーマンスの複合で賑々しくて、2ndのThey Liveは大蔵雅彦宇波拓のコンビから連想されるあまり展開しない展開のシリアス。この2セットの並びは狙いを感じる
トリはLeif Elggrenとcrys coleとOren Ambarchiのノイズ気味ながら電子音と言った方が似合いそうな卓モノでの即興。音圧は抑え気味ながら音が動きまくるしコンタクトマイクらしきものを用いたElggrenの身体的なパフォーマンスも目を引いた

11/23
1stはアレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと高瀬アキが連弾とそれぞれの独奏。独奏での高瀬の左手の音の強さ、シュリッペンバッハのクラシカルな音色に感じるジャズのグルーヴが印象的
2ndのシュリッペンバッハ&エヴァン・パーカー&ポール・リットンのトリオはフリーからイメージするアグレッシヴさは足りないけれどフリージャズとフリーインプロを音楽的に纏めた様な構成で間延びの時間は殆ど無かった
アンコール気味に4人揃い踏みの演奏としっかりとしたアンコールではシュリッペンバッハと高瀬アキの連弾再演。終わって今、セロニアス・モンクの事を考えてる

11/23
1stのMarta Forsbergは暗闇でシンプルな電飾が施された数本のロープみたいのが光ったりする中でハープの様な音が繰り返されて終盤に芸能嵐山組みたいなコーラスが被さって結構ハデハデしく終わった
2ndのChristine Odlundは顕微鏡で覗いてる様な映像にガムラン的なドローン。音も映像も結構面白くて引きつけられるんだけどなぜか眠気
3rdはTerre Thaemlitzの映像作品。AVよりも生々しいエグめの映像と文字でのナレーション。性行為についての社会的な目線とそれとは違うものが同等に描かれていると思うんだけど長そうなので離脱した

11/24
1stのPat ThomasとJoel GripとAntonin Gerbal、Thomasの執拗な鍵盤の連打はパーカッシヴでオレのツボ。更にGerbalの高速ビートがヤバイ
2ndはMatana Robertsのサックス独奏。演奏としてはストレートなタイプで刺激的なインプロヴァイザーを聴くのとは異なるけれど真っ当でスピリチュアルな音はアイラー的で耳に残る
SuperDeluxe Edition 3daysの大トリは石橋英子Jim O’RourkeとJoe Taliaのセット。けれどオルークのラップトップにトラブルがあってオルークはピアノを使うレア。色んな小物や楽器の実音と電子的な音で構成されたメランコリックだけど情景的で美しい演奏

11/27
1stはデュオで3つの演奏があってからトリオ。最初の灰野敬二ジム・オルークはオルークがアコな音でギター弾いててベイリーのBalladsの様な抽象的だけど曲がある様な演奏で、灰野はスネアを擦ったり叩いたりする。その次のオルークとオーレン・アンバーチのエレ卓とドラムは噛み合わない感じの狙い?
灰野とアンバーチのデュオは序盤横笛の灰野がスネアを叩きだしてツインビート。トリオは灰野の弦楽器がちょっと不快な位ヤバい音かますんだけどオルークかうまく灰野をコントロールしている印象
2ndはオルークがエレベ(?)をカッティングで始めてアンバーチのビートが絡んで灰野はチャルメラみたいなのをイカレタフリージャズのように鳴らしてからエレキに持ち替え。そこからのヘヴィーなロックは表では聴けないアグレッシヴとクリムゾンよりもカッコいいプログレッシヴ
今夜はアンコール無いのが良かったし、最後に灰野敬二が「ありがとうスーパーデラックス!」って言ったのカッコよかった

11/30
1stのGateballersは色んな音を程よくまとめたオルタナポップという感じ
2ndのGreen Flamesが今夜の目当て。このバンド猥雑な音で一見強面だけど成田が気持ちよくギターを慣らす為にタバタがうねるベース弾いてイヌイが的確にビートを並べてるように聴こえて、野外でかましてくれても気持ちいいと思う位の爽やかさも感じる
トリはオランダのRats On Raftsで全く知らないままに聴いたらJim O'rourkeが関わる前のSonic Youthがマスロックしてるような縦の音でカッコいい。ベースの女性がオレの好みのルックスだったってのとこのバンドの評価は関係ない、はず