2018/8のライブ観賞 10本

8/4
MOTHER FUCKER'S DAYはFUCKERが優勢思想にFuck offと言ったりFOWARDのISHIYAが愛で闘うって言ったりしたのにヤラれつつ身体が欲していた久茶の全開っぷりに参った
その久茶がECDのWasted Youthかましたときグッときて堪えたけどステージ脇でニーハオ!!!!のユカリが堪えきれなくなってるのみてヤバかったけどオッサンなので我慢した

8/6
道場破り入の道場はちょい久々で、道場破りがいる時は道場のニ人が破りの個性を引き出すのを狙ってる様に演奏が進む。纐纈雅代のアルトは独特な音色を持っていて、アルトだけで2セット対峙したのは相当なスキルだと思う
纐纈雅代を煽りながらも裏にいるような本田珠也のビートは音数だけでも他のドラムの三日分ぐらいを一夜に詰め込んだような連なり。八木美知依は異能としか形容しにくい抜き差ししてて、1stのニつ目の演奏でのオルタナなベースラインのループをそのままもう一度自分の演奏に戻したあれはヤバイセンス
演奏は申し分なかったけど酔っ払ってイミフな手拍子とか奇声を発し続ける客が放置されてる様な界隈は敬遠されかねないという苦言もしておく

8/17
今まであまり気にしてなかったチェルシーの日だけどこういうのキリのいいタイミングで止めそうなのに続けるしチケットとドリンクの価格設定とか見てグッとなってパンくずとして足向けして途中でピットインに抜けるつもりがドコア+αに足動かせなかった。どのバンドがどうとかなく全部がカッコよかった

8/18
本田珠也&大友良英ナスノミツル@ピットイン 大友と本田の音がガチにぶつかる中でナスノの...って続けると長くなるので結るとジミヘンのエクスペリエンスとバンド・オブ・ジプシーズが合体したような「何これ?」かまされてヘラヘラして今酔っ払い

8/19
本田竹広トリビュートバンドはジャズの熱と楽しさが絡んだ演奏でスタイルとして変わった事を狙うんじゃなくてそれぞれのスキルを引き出すので6tet編成ながら当分されたように演者のそれぞれが聴こえた

8/22
MUGAMICHILLはクラウトロックとかポストロックを下敷きにしてると思うんだけどそれよりストイックで渋いとも言える1stと、それに感情をブチ込む時間もある2ndの両方のセットとも先鋭的なロックという言い方を使えばそれとしてどれよりもカッコいい

8/23
最近復活したLow Powersはガレージ臭のあるロックだけどベースが大野由美子なので薄っぺらくなったりはしない。ちょっと時間は短かったけどあれぐらいの感じの方が似合うと思う
2ndのMetalchicksはまあまあ前に2回ぐらいライブをみてて、その時よりも音がささくれていて単純にメタリックという事にはならない。シュガーのギターかき鳴らしがなんか猛烈だったりして初期衝動的
メインでレコ発のHello, Wendy!はシンセ4台でポップな楽曲を演奏して歌うバンド。1曲毎に頭下げたりしてちょっと学芸会風だし見た目アイドルっぽさもあったりするけどなんかヤン富田的も感じたりしつつベーシストとして名うてでありながらシンセやスチールパンも演奏する大野由美子の才覚を思い知った

8/25
金柑画廊というとこで久々に遠藤隆太朗のチェック。エレキの独奏は遠藤が影響を受けたローレン・コナーズ的な流動する音。それに以前よりも複雑をはめ込むように演奏してて、ちょろっとライ・クーダーのニオイもあった
ヴィオラ池田陽子はアコースティックの心地良さとえげつなさを持っていて、この楽器の即興を聴く機会の少なさとは関係なしに興味を惹かれる演奏
デュオでの演奏は池田が持ち味を増幅して遠藤はジャズ的なスタイルのシングルノートを駆使したヤツでスタイルの違いは有りつつも音感みたいなのはうまく絡まってた

8/28
個人的にちょい久々のKIRIHITOが最初。打ち込みのようなデジタルなビートと変態的な角のある音のギターが縦横無尽する相変わらず。マスロックにも聴こえるけどこっちの方が原題的
5日ぶりのMetalchicks、なので色々とネタバレ状態で見たんだけどやっぱりこのバンドの初期衝動的な演奏は楽しいし、打ち込み使ってもがっつりしたロックしててFrictionの前という面倒なポジションでも「早く終わらんかなあ」という気分にならなかった
Frictionはバンドのカッコよさは変わらないけれど、再始動を待ち望んでた時に思ってたのは次のFrictionは新しいFrictionだろうという事でそれが同じになったのはそれは結局続きが始まったという事。それを喜ぶ自分とそれでいいの?という気分の両方がある
ステージから遠ざかってた演者にありがちな途中でのバテがReckにあってそれは数をこなすと解消されるんだろうけどReckの年齢を考えると以前の様にまで戻るのは結構キツイと思う。したらやっぱ単純にギターを追加するべきじゃないだろうか?
個人的にKIRIHITOがベストアクトだったんだけどあのバンドの鮮烈が損なわれないのは竹久圈の際立ったギターの音色があるからで、あの音がFrictionに混じったら色んなロックをブッちぎる気がする

8/31
今夜の近藤等則はEトランペットの響きを重視した様な演奏でアグレッシヴとは違う近藤等則を聴くのは久しぶりだけどこういう面も聴く事でその中にあるバランスも聴いた気になる。共演者ではKAKUEIというEパーカッション奏者が淡々と近藤の音に併せていてそのストイックが印象的