2015/06のライブ観賞 8本

6/3
Nels Cline Singers、1stの方。アヴァンなロックってイメージだったのだけど、場に合ったジャジーとかもあって、なんていうかバンド全体が器用。1時間ちょいはやっぱ短いな。で、何故か本編最後のクラインが12弦エレキでテーマをカッティングし続けるヤツが強く印象に残った。
Cyro Baptistaのよくわからんポジションが面白かったし、Scott Amendolaは器用なアグレッシヴを織り交ぜて流石な叩き。それにベースはオルタナロックファンにはたまらんMr. BungleのTrevor Dunn! こんなバンドってなかなか無いのに、客足が残念…。

6/5
1stはあれなので感想は無しw 2ndでSam Rouanet&Soon Kim&池澤龍作。フリージャズ寄りの即興で、キムの自在なサックスとRouanetの丹念なギターも良かったけど、池澤のドラミングが印象。クールに執拗。バスドラがキックという方が似合う音。刺激強めなバランス。

6/10
Arto Lindsay、1stを選択。音の隙間の多いトリオからオルークが加わって4人、大野由美子が加わって5人と増えるそれぞれ面白かった。小洒落たラテン音楽の中に誰も真似できないリンジーの独特なノイズギターの尖った音、やっぱこの音が一番インパクトする。
1曲だけリンジーの弾語り状態もあって、あのギターで弾語りなので多分初めて聴いたら驚愕するw
オレはArto Lindsayは唯一のギターの革命者だと思ってる。「は?」と思う人だらけだろうけど、自分だけの奏法と音で12弦エレキかき鳴らすのは他の誰もやってないし出来ないでしょ。
あの音を聴けば、Kip Hanrahanが2つか3つのコードを教えようとした時断ったって話、スゲー納得。大体のオリジナルでアートなつもりのギターが結局誰かの引用になってるってのよくあるけど、リンジーのは既成から離脱している数少ないヤツ。
暴言吐いてみました。すみませんw

6/13
昨夜のスーデラ。音が多様で細い巻上公一、珍しくわかりやすいリズミックが前に出たジム・オルークタモリの様なパフォーマンスだったヤープ・ブロンクというソロセット後、揃い踏みのヤツは取り乱れているようで息があってるようでなんかよーわからん変な感じ。笑えたw

6/13
チボマット、バッファロードーターズにコーネリアス、さらに高木完という面子なので90sオールスターズみたいなの面子に、八木美知依とネルズ・クラインという猛者が加わってるっていうゴチャゴチャなのであれだけど、ロックがベースだったので、緩いけど聴きやすいセッションでした。

6/19
440でヤマジカズヒデともう寝た人たち。ヤマソロの新作もそうなのだけど、エレクトリックなアコースティックって感じ。心地いいけど時々グサグサする。この面子ハマってるな。来月もやってくれw

6/19
440でアンコールを見ずにガーデンに移動。花田裕之の誕生祭。なんとか3rdのRoosterzに間に合った。まあでも実は花田のルースターズにはそんなに思い入れなくて、ホントはジプシーズが見たかった…。が、ジプシーズでやってる曲がルースターズで聴けるという逆転にちょいニヤニヤ出来た。
2回目のアンコールでオレの知らないベースと花田がデュオして『流れ』が聴けて、なんかこれが締めってのが渋くてカッコよかった。

6/27
名古屋まで行かんと見れんか?って思ってたオキシドーターズ。 初めて見たルビーちゃんは歌声も動きもパンキッシュで、トラブルがあったり自分でトラブル作ったりしてルビー色の衣装そのままに鮮烈。テツのキックは強烈なヤバさ。しかしあのグールのテツの音を聴く日が来るとは…。
YOUのレスポールが時々メタリックなのをカマしつつ、個人的にはレスポールにはあまり感じないロックのグルーヴしてて、全体をGUNのベースが余裕の雰囲気でノリに変えてる。 パンクバンドって言い方は違うかも。その域を超えてる。